発達障害について

 最近では、発達障害について、様々な情報がテレビで報道されたり、雑誌や本で紹介されたりするようになりました。「大人の発達障害」、「グレーゾーン」、「アスペルガー症候群」、「自閉症スペクトラム」等々のキーワードをあちらこちらで見掛けます。

 一般の人たちの発達障害に対するイメージとしては、「空気が読めない人」とか「人付き合いの苦手な人」、または、「特異能力を持った人」とか「興味のあることにのめりこむ人」などというものなのかもしれません。いろいろな想像ばかりが積み重なり、実際には誤解が生じているようです。そして、このことが発達障害をお持ちの方が社会や家庭で生きていく上で、障壁となってしまう原因でもあるです。

 一口に発達障害と言いましても、現実的には広範囲にわたっていて、個性豊かな方々がいらっしゃいます。障害の程度もそれぞれ違いますし、一つの障害だけをお持ちになっていらっしゃるわけでもありません。
 しかし、発達障害をお持ちの方について共通して言えることは、職場や学校、家庭などの日常生活の場に適応することにおいて、何等かの問題を抱えているということです。